君はあたしの天然王子

「でも当たってるでしょ？そうなんでしょ？」



「し…しつこいなぁ、もう！！」



佳奈美は顔を真っ赤にした。


分かりやすいなぁ。



「ねぇ、佳奈美、あたし応援するから！頑張ろうよ、告白しちゃおう？」



「そ…そんな簡単に言わないでよ…。いきなりなんて無理むり！」



佳奈美はブンブンと頭を振った。



「ファイトだよ佳奈美！」


「無理！とにかく無理なの！分かった！？」


「あっ…佳奈美…」




佳奈美はあたしに背を向けて走り去ってしまった。



もったいないなぁ…。



早く告白しちゃえばいいのに…。





もしかしたら、佳奈美は啓吾くんの彼女のことを知ってるのだろうか？



よし…もうちょっと調査してみよう。




親友の恋を叶えるためよ！！