君はあたしの天然王子
「だって…尚陽くんらしいんだもん!大好き!」
「美奈…」
そうだよね、どうにかなるよね。
あたしなりに頑張って、絶対に佳奈美と啓吾くんを両想いにさせるんだ!!
あたしたちはカフェを出て、駅の方へ向かおうとした。
その時…
「あ、尚陽だあ~」
うちの学校の制服を着た2人の女の子が近づいてきた。
「尚陽、この人彼女?」
片方の女の子があたしを指差して言ってきた。
ゆ…指を差すな!
っていうか…この子たち誰よ…?
「彼女だよ?」
平然とした顔で答える尚陽くん。
「え~!?じゃあ何でこの前のコンパ来たのさぁ~!?」
もう片方の女の子が言った。
っていうか…ちょっと待って…?
ここここコンパーー!!?