君はあたしの天然王子





どーゆーこと!?


コンパ!?
コンパ!?
合コンのこと!?


尚陽くんが!?



「美奈?」



ハッ!!



気づくと、さっきの女の子二人はいなくなっていた。



っていうか…



「尚陽くん!!」


「え!?何!?」


明らかに驚いた顔であたしを見る尚陽くん。



「信じらんない!彼女が居ながらもコンパなんて行ったの!?」


「だって…オレ図形ニガテだからちゃんと勉強しとこうと思って…」



「コンパスじゃなくてコンパよ、バカ!!勘違いだとしても信じらんないよ!しかも、あんなに仲良くなっちゃって!もう知らない!!」



「ちょっ…美奈!!」



尚陽くんの呼び止める声も無視して、あたしは駅の方に向かって歩き出した。



ホント信じらんない!!







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