君はあたしの天然王子
「尚陽くん、美奈はどうしたの?」
「あ…いや、えっと…その…」
「もしかしてケンカー?」
そう言って呆れた顔で笑う佳奈美ちゃん。
オレは見透かされて思わず俯いた。
「一体何があったの?」
「オレが…その…」
オレはさっきまでの出来事を佳奈美ちゃんに話した。
佳奈美ちゃんなら相談できるし、安心できるしね!
オレの判断力ってスゴい!エライ!
「へ~、そんなことがあったの…。でも、女の子っていうのは悲しむのよ?彼氏が合コンなんかに行ったら、あたしはもう飽きられたんじゃないかって不安になるもんよ?」
「そ…そっか…」
オレは美奈が泣いていないか心配になった。
「だから尚陽くん、ちゃんと美奈に謝るんだよ?」
「うん!ありがとう」
やはり佳奈美ちゃんに相談して良かった。
オレらのお母さんだね(?)