君はあたしの天然王子








「もう!尚陽くんも少しは真面目に考えてよ!!」



「ひょえっ!美奈怖い!」




わざとらしくリアクションする尚陽くん。





「でも美奈、まずは佳奈美ちゃんの裏切られたくないっていう気持ちが何でなのか聞かなくちゃ、話が進んでかないよ。」




「うん…まぁ確かにね…」





「オレには詳しく話したくないって言われたから、聞くとしたら親友の美奈しかいないよ」




尚陽くん…






「たまには良いこと言うじゃんっ」



「えへへ~オレ偉いでしょ?ご褒美はクリームパンで良いよっ」





おい。





何がともあれ、あたしは親友として佳奈美の気持ちや悩みを聞く権利はあるよね。





「美奈っファイト千発!」



「ファイト一発のほうが嬉しいな…」





そうよ美奈、あたしが悩みを聞かないで どうするのよっ!!











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