君はあたしの天然王子
あたしはさっそく、放課後に佳奈美を近くのカラオケへ誘うことにした。
カラオケなら個室だし、内緒話には最適だしね。
そして放課後―…
あたしは一人、カラオケボックスで佳奈美を待つ。
佳奈美…来るかなぁ?
「佳奈美が来るまで歌っちゃおうかな?」
あたしは今人気のアイドルの曲を入れた。
「♪ありえなーいワガママも~ラララララ~♪」
完璧にノリノリになっているところで、後ろから頭をバシっと叩かれた。
「いたーい!!」
「ウルサイ!!てか美奈、歌下手!」
佳奈美…
「そ、そんなぁ…」
「で?何?急にこんなところに呼び出しちゃってさ~」
佳奈美はドサッと椅子に座った。
そう、本題はここから!