君はあたしの天然王子
「だからね…あたし、美奈と尚陽くんが羨ましかった。幸せそうで、明るくて…嫉妬してたの。ごめんね…」
「ううん。あたしこそ、話してくれてありがとう。」
あたしは佳奈美をギュッと抱き締めた。
「美奈、本当にごめん。ありがとう…」
「どういたしまして」
「…ケーキ食べていい?」
佳奈美がそう言うと、あたしたちは顔を見合わせて笑った。
「良いよ!食べよ」
あたしたちは向かい合ってケーキを食べる。
「ん~美味しい!」
「でさ、佳奈美」
「何よ」
「啓吾くんには告白しないの?」
あたしはケーキをつつきながら、美味しそうにケーキを頬張る佳奈美に聞いた。
「なっ…あんた今の話聞いてた!?」
「聞いてたよ!失礼なー!」
「しないよ。傷付きたくないもん。」
「でも…」