君はあたしの天然王子
「伝えなきゃ後悔するよ。言うだけでも言ったら?」
「…ん」
「それに啓吾くんは、絶対にそんな人じゃないよ。」
「うん」
「あたし、いくらでも応援するから。伝えようよ?」
「…ダメだったら慰めてよ?」
「当たり前じゃん!」
その言葉を聞いた佳奈美は、何かを決心するように頷いた。
「あれ?まだ残ってたの?」
「!?」
するとそこに、部活中の啓吾くんが現れた。
「なっ!?け、けっ…け啓吾くんん!?」
佳奈美…慌てすぎだ。
「んじゃ、あたしは帰るね!」
「は!?」
あたしは鞄を持って、佳奈美の背中をポンっと押して、教室から出た。
ちゃんと告白出来たかな、佳奈美…
でも、佳奈美と啓吾くん良い感じだし、きっと大丈夫だよね?