君はあたしの天然王子
「へ…?」
『ふははは!遂に由陽の両親から承諾を得たのだ!挙式は3ヶ月後の6月だ!』
いや…ちょっと待って…
由陽さんと…あのポンコツなお兄ちゃんが…
遂に結婚式!?
「いやーー!!」
『オイ!なんで悲鳴をあげる!?』
「ご、ごめん。でも…」
何だかんだで、お兄ちゃんは あたしのことを元気付けてくれた。
励ましてくれた。
それに、あひる公園で由陽さんに頑張ってプロポーズしたもんね。
お兄ちゃんには幸せになってほしい。
「おめでとう、お兄ちゃん。6月楽しみにしてるよ!」
『…ん。ありがとうな、美奈』
その後二言くらい会話をして、あたしは電話を切った。
「尚陽くん聞いて!うちのお兄ちゃんと由陽さんが遂に結婚式挙げるって!」
「マジで!?お祝儀用意しなきゃ!」
おいおい。