君はあたしの天然王子
「でも、由陽さん、きっとウェディングドレス似合うだろうなぁ~。」
真っ白のドレスに身を包む由陽さん。
絶対キレイなはず。
何だか、結婚の話なんか聞くと、あたしも結婚したくなっちゃう。
あたしはチラッと横にいる尚陽くんを盗み見る。
そのとき―…
横にいるのが尚陽くんだったら良いな…。
「なーんてっ」
「ん?どうかした、美奈?」
「ううん!べつに~」
うふふ。
自然と口元が緩んじゃう。
結婚かぁ…。
大好きな人と一緒になれるだなんて、これ以上は無いくらいの幸せだろうなぁ。
由陽さんとお兄ちゃん。
その二人を思い浮かべると、何だか笑いが込み上げてくる。
だって、ちょっと(?)おっちょこちょいなところとか、そっくりなんだもん。
お似合いすぎる!