君はあたしの天然王子






―翌日




いつも通りの朝。



…の、はずなのに…。



―ガシャーン!!



「きゃー!!」





さっきから、一階で嫌な音がするのは何故ですか…。



「もぉー、土曜日くらいゆっくり寝させてよね」



そう言いながらパジャマのまんま、一階に下りていくと…





「あらっ!美奈ちゃんおはようっ」





エプロン姿の由陽さんが、キッチンに立っていた。








「って…えええええ!!?」






何で由陽さんが家に!?





「あ、ごめん。美奈に言ってなかったわね」



お母さんが由陽さんの後ろから顔を出す。




「由陽さん、6月の転勤に向けてマンション解約したらしいの。だから結婚まで一緒に住むことになったから!」




「美奈ちゃん、3ヶ月よろしくね☆」






えええ…










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