君はあたしの天然王子
「うぅう……」
朝食後、気分が悪くなってしまったあたしはベッドにダイブした。
あの衝撃的な味…出来れば二度と食べたくない…
するとそのとき、部屋のドアをコンコン、とノックする音が聞こえた。
「はーい。入ってー」
ガチャ…
「美奈ちゃん、ちょっと良い?」
そこにたっていたのは由陽さんだった。
「由陽さん…どうかしたんですか?」
あたしはベッドから身を起こす。
「うん…。今、ちょっとだけ時間作れるかしら?」
「…はあ。」
「近くのファミレスで、お話しない?」
そう言って由陽さんは温かく微笑んだ。
あたしはすぐにオーケーの返事をして、由陽さんと一緒に家を出た。
何の話だろ…?
家では出来ないような話なのかな…。