君はあたしの天然王子
「ど、どうしてですか?あたし…由陽さんの何の役にも立ってないですよ?」
「そんなことないわ。美奈ちゃんはとても良い子よ。」
面と向かって、そんなことを言われると照れてしまう。
「美奈ちゃんは、あたしの弟を…尚陽を心から愛してくれてる。
そして、あたしに美奈ちゃんのお兄さんがプロポーズしたときも、心から喜んでくれた。
ホントに、まっすぐで素直な子なんだなぁ…って。あたし、羨ましくなっちゃった。」
そんな…
「そんなことないです。あたしだって、由陽さんにたくさん勇気もらいました!
尚陽くんとのデートの前だって、服を選んでもらったり…」
残念ながらセンスはイマイチだったけど…。
でも
「あたし…由陽さんがいてくれて良かった。」
心から、そう思える。
由陽さんが大好き。
ずっと幸せでいてほしい。