君はあたしの天然王子
*4* 繋ぐ想い
あたしたちは、アイスクリーム屋さんへと入った。
「ねぇ、美奈ちゃんは何にすんの?」
「ん~…あたしはミントチョコ! 尚陽くんは?」
「オレはベリーベリーストロベリー!!」
目を輝かせて、子供みたいに言う尚陽くんが可愛くて、思わず笑ってしまった。
「えぇ~…何で笑うんだよ…」
「ごめん ごめん!! 何か可愛くて…」
「ふーんだ」
膨れた顔も可愛い…
本当に尚陽くんと一緒に居ると、時間を忘れちゃう。
すっごく楽しい…
その後、アイスを食べたあと、あたしたちは帰ることにした。
「美奈ちゃん、時間遅いけど大丈夫?」
「うん。大丈夫だよ。」
優しいな…
尚陽くんは、あたしを家まで送ってくれた。
「じゃあね、美奈ちゃん。またね。」
「うっ…うん!!」
あたしは尚陽くんが見えなくなるまで懸命に手を振った。