君はあたしの天然王子
あたしを抱き締める尚陽くんの腕がキュッと強くなった。
あたしの体は更に熱を帯びる。
早く明かりがついてほしいけど…もうちょっと…こうしていたいって気持ちがある。
ドキドキが止まらない…
こういう気持ち…何て言うんだっけ?
あ…そうか…
これが恋なのかな…
何だか、こんな状況で気付くのおかしいけど、
あたしは…尚陽くんが…
尚陽くんのことが好きなんだ…
すると、明かりがパッとついた。
尚陽くんは あたしを抱き締めていた手を離す。
「美奈ちゃん…大丈夫だった?」
「う…うん…」
まだ身体に尚陽くんの体温が残ってる気がする…。