君はあたしの天然王子
*7* 天然王子
「なっ尚陽くん…」
「ん?」
尚陽くんが あたしの顔を除き込んでくる。
それだけで、あたしの顔は熱を帯びる。
「あの…シャワー貸してくれてありがとう!あたし…そろそろ帰ります…」
な…尚陽くんの顔が直視できないっ…
「え?帰んの?まだ雨降ってるけど…」
よく耳を澄ませば、遠くの方では雷がまだ鳴っているみたいだった。
たしかに…雷の中を歩いて帰るなんて怖くて無理…
でもこれ以上、尚陽くんと居るのも心臓もたないー!!