君はあたしの天然王子
「おっ!これ可愛い!」
あたしは駅前の雑貨屋さんでお気に入りの鏡を見つけて即購入!
満足 満足~。
レジを済ませて雑貨屋さんから出ると―…
「あれ…?あれ尚陽くんかな…?」
尚陽くんらしき男の子が、あたしの前を横切った。
その横には
可愛い女の子がいた。
――えっ……
あたしの心臓はドキンと音を立てる。
何で?
何で尚陽くんと手繋いでるの?
彼女――……?
ま…まさか…
尚陽くんに彼女なんて居る気配なかったし…
只の…友達だよね?
嫌な想像ばかりが膨らむ。
あたしは足早にその場を去って、駅への向かった。