君はあたしの天然王子
―美奈―
「うぅぅ…なんて言おう…」
あたしは学校から帰って、自室のベッドの上で悩んでいる。
それもそうだよ…あたしは明日、尚陽くんに告白するんだから。
でも上手く言葉が出てこない…
確か、先輩に告白する時も相当頭を使ったっけ…
今となれば、先輩のことなんて綺麗さっぱり忘れてる。
好きだなんて気持ちも無い。
今は…叶わないけど、尚陽くんに恋してるもん―…
あたしは、棚の上に置いてある飴玉を見つめた。
尚陽くんがくれたストロベリー味の飴玉…
食べないで飾ってるんだ…
甘い甘い恋を夢見てたけど…実際は上手くいかないんだね…
「ダメ!弱気になっちゃダメよ、美奈!!」
明日は尚陽くんに想いを伝えるんだから!
「よしっ!頑張るぞ!」
それいけ!美奈!!