君はあたしの天然王子
―尚陽side―
朝、いきなり美奈ちゃんに、昼休みに中庭に来るように言われた。
それだけで心臓がドキリと跳ねる。
オレ…心臓までおかしくなっちゃったか!?
近いうちに健康診断に行こう…
とりあえず、昼休みに中庭へ行かなきゃな。
美奈ちゃん…なんだろう?
なんだかソワソワして落ち着かないまま、昼休みになった。
さぁ!中庭へ行こう!
美奈ちゃんが待ってるしね!
―と、その時…
「尚陽くん!」
「え…」
隣のクラスの女の子たちがオレに寄ってきた。
「尚陽くん!わたし尚陽くんのメアド知りたい!」
「え…メアドはちょっと…」
チェーンメールとか来たら怖いし…