君はあたしの天然王子
「オレは彼女居るし…」と言おうとしたけど、言えなかった。
断れないよ…そんな可愛い顔で言われたら…
いや、でもオレには悠佳も居るし―…
でも…美奈ちゃんを見ると、どうしようもなく愛しくなる。
うぅぅ~…こういう時はどうしたら良いんだ!?
答えが出てこない…
そしてオレは結局、もう少し考えさせてと美奈ちゃんに言った。
どうしよう…
悠佳か美奈ちゃんか…
選ばなきゃいけないってことだよね?
モヤモヤした気持ちで教室に戻ると、ポケットの中のケータイが震えだした。
メール?
「誰だ?」
ケータイを開いて見ると、メールは悠佳からだった。
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尚陽♪
放課後、いつものカフェで会おう。
悠佳より(*^o^*)
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オレは「いいよ」とだけ打ってメールを返信した。