君と居たいんだょ!
やっと泣き止むと湊が口を開いた。


「なんでさっきから泣いているの?」

「え、えと……」


言うしかないと、出雲はすべて自分がさっき思っていたことを話した。


「あ、だから泣いてたのかー!
あれ、感動だったのね!俺なにかしちゃったかと思ったー!びっくり!笑」

「あ、あの、湊さんはなにも… 」


また話し始めると湊が出雲の口を優しくふさいだ。

いたずらっぽい笑みを浮かべて。


「敬語きーんし☆」






この時から、出雲の恋は始まっていた。

同時にこれからのことも。

そのことはこのとき、出雲はなにもしらない。
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