君と居たいんだょ!
湊が傘に入れてくれたのだ。

出雲は突然の出来事に声が出なかった。


「どぅよ?笑」


今まで出雲はこんなに男子と話したこともないし、笑顔をむけられたのも久しぶりだった。

そんな自分に話しかけてくれるなんて……

出雲は涙目になって、必死に言葉をしぼりだした。


「………う、うれしい…!」

「え、大丈夫?!俺、なんかした?!」


湊は心配そうな顔をした。

これも、出雲は自分を心配してくれる人がいるんだ!と感じ取り、感動してしまい、さらにも涙が出てきてしまった。
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