幸せになりたいだけ。
はじまり
専門学校に入学して2年の春。



おじいちゃんが死んだ。



突然の事だった。


今日の朝までおじいちゃんが大切に育てていた庭の花木に水やりをしていたのに。



「おやすみ」と言ったのが最後の言葉だった。


夜中の3時、家に帰ってきたおじいちゃんはとても冷たくて、まるで寝てるようだった。


朝になってもおじいちゃんは目覚めることはなかった。



おじいちゃん、おばあちゃんっこだった私。


その時から私の人生は狂いはじめた。
< 1 / 12 >

この作品をシェア

pagetop