幸せになりたいだけ。
その夜、電話がなった。
着信 -飯島 亜稀-
いいじま あき。
2年付き合ってる彼氏だ。
正直、うまくいってなかった。
侑「…もしもし」
亜「…大丈夫か?」
侑「うん…どうしたの?」
亜「あ、うん…この前の話なんだけど」
侑「うん…」
3日前、私から亜稀に別れを切り出していた。
理由は、お金使いも荒く、借金だらけだったし、結構マザコンなところもあり、あきれはてていたからだ。
(タイミング最悪だな。)
亜「侑夏のそばにいたい。やっぱだめかな?」
侑「無理だっていったでしょ。あんたとはもう無理」
亜「そっか。わかった。幸せになれよ?2年間ありがとう。」
侑「亜稀も幸せになってね」
亜「ありがとう…じゃあね」
侑「うん、じゃあね」
亜稀は25歳なのにすごく子供っぽいところがあった。
バンドマンになるっていう夢を諦められなくて25にもなってフリーターをしていた。
挙げ句の果てにローンをたくさんして
私のバイト代でデートをしている状況だった。
こう、あっさりも別れられるところも少しだけ気にくわない。
侑「はあー疲れた。」
(明日は学校か。なんか休んだり理由も理由だし、行きづらいな)
(疲れたし、今はなんも考えらんないや。
おじいちゃん、おやすみ)