~恋に気付くとき~
遥香先輩と別れて、トールちゃんと二人で歩いた。


冬の風は冷たい…。


でも、心は暖かい。


それにしても…。


「ねぇ、トールちゃん。トールちゃんは、いつからあたしのこと好きになってくれたの?」


「…うるせっ、言わない…。」


「ふ~んっ。照れてるんだ?」

どんな軽口をたたいていても、トールちゃんは、あたしを好きでいてくれた。


あたしの世界が、ひっくり返ったような気がしたんだ。


< 100 / 134 >

この作品をシェア

pagetop