~恋に気付くとき~

空しく愛想笑いをするあたしに…。


じゃなくて、トールちゃんに、おばさんの平手うちが飛んだ。


「トールっ、あんたっ、結ちゃんに手出したわねっ。」


ひぇ~っ。


なんでバレたの?


自分の格好を確認してみたけど、異常は見つからない…。


すると、お母さんが言った。


「結…。首にキスマークついてるわよ…」


「…え!…ちがっ、ちがうよ~。そうっ、虫刺されだよ。」


ため息をつくお母さん。


「鏡、見てごらんなさい。」


あたしは、慌てて洗面所へ行き鏡を見ると…。
< 106 / 134 >

この作品をシェア

pagetop