~恋に気付くとき~
あたしの首筋に確かにキスマークがあった…。


しかも、いち、に、さん…。


…5ヵ所…。

丸見え…。

…トールちゃん…。

有り得ない…。

バレバレじゃない!

どうしよう…。


「…結?」

出ていけずに、悩んでいたら、お母さんが来て、あたしに声をかけた。


「…お母さん。ごめんなさい…。」


うつむくあたし。


「…フフッ。トール君と、うまくいったんだ?」


「はぁ?」


お母さん…?


「あたしは、気付いてたわよ。二人のことね。亜由美もね…。」


「え………。」
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