~恋に気付くとき~
結局トールちゃんは現れなかった。

何やってるのかなぁ。

最近、会ってないよな…。

とりあえず帰りに寄ってみよう。


ピンポーン…。


午後五時過ぎ。


おじさんとおばさんは仕事だから、もちろん留守だけど…。


誰も出てこない。


いないんだ…。


あたし、楽しみにしてたんだけど…。

ブルルッ…

……携帯が震えた…。
「トールちゃん?どこにいるの?今日学校なんで来なかったの?」

「あ…、ごめん。ちょっと友達んち…。忙しくていけなかった…。『トールく~んっ、』あわっ、ごめんまた連絡するから、じゃあな。」


「ちょっ…。トールちゃ」
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