~恋に気付くとき~
悲しい気持ちのまま、時間が過ぎて、明日はいよいよ卒業式だ。


卒業式…。


まち望んでいた日…。

あたしと、トールちゃんの新しい始まりの日のはずだった…。


なのに、あたしたちはすれ違ったままだ…。

…涙が溢れだす。


トールちゃんっ…。


あたしたち、このまま気まずいままでいいのかな?


あたし、きっと後悔しちゃうよっ。


トールちゃんに電話をしようと携帯を開いた。


メールが一件受信されていた。


トールちゃんから。


メールの内容を確認したあたしは…電話をあきらめて眠りについた…。


『卒業式終わったら、話ある。家で待ってる。』
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