~恋に気付くとき~
トールちゃんが名前を呼ばれて壇上にあがる。


キリッとした姿を見て、あたしの目から涙がこぼれた…。


「結…?だいじょうぶ?」


明日実が隣で心配そうに覗きこむけど。


あたしは、返事もせず前を見つめてまま涙を流していた…。


式が終わる…。


学校では、もう二度とあたしの好きな人の姿を見ることはナイんだ。


トールちゃんの…。


トールちゃんと、あたしの…。


二人一緒の短い高校生活が終わった時だった。
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