~恋に気付くとき~
夏休みは、そのまま過ぎて行った。


あたしはトールちゃんと、元どおりのふざけあった関係には戻れなかったけど、会う機会も沢山あったから、なるべく普通にしていた。


夏休みで良かった。


学校へ行けば、嫌でも遥香先輩と顔あわせるだろうし。


やっぱり罪悪感があった…。


でも…トールちゃんとのキスを思い出すと、カラダが震えた…。


忘れられない…。


あたしに、染み込んだトールちゃんのキス。

多分、一生消えない。

トールちゃんが、あたしに残した見えない印なんだ…。
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