~恋に気付くとき~
二学期に入った。

トールちゃんが朝迎えに来ることは、なかった。


受験生だから勉強大変だろうなっ…。


学校では、相変わらず遥香先輩といるところを見掛けた。

胸が痛んだけど…。


卒業まであと半年…。

あたしは、心の何処かで、トールちゃんの言葉を信じていた…。


卒業まで、ダメもとでも待つつもりだったんだ…。


トールちゃんが卒業したら『好き』って気持ちを伝えようと思っていた。
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