~恋に気付くとき~

あたしのクラスの出し物は、何故かニューハーフ喫茶店。

男子が異様な盛り上がりをみせていた。


女装した男子は…。

当たり前だけど、似合う子もいれば、かなりキモい子もいた。


「松本先輩なら似合いそうだねっ。」

明日実が笑う。

確かに、キレイな顔立ちだから、似合いそう。

あんまり想像出来ないけどね。


「キャーッっ!似合うっ。」

一際高い歓声が聞こえてきた。


あたしとは明日実と声のしたほうに振り向いてみた。


「あれっ、誰?」
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