~恋に気付くとき~
「あたしっ、先に行くね。」
あたしは二人に背をむけて走り出した。

完ぺきお邪魔虫だし。

何か、あの二人といると少し居心地悪い。


トールちゃん、もう、あたしのこと放っておいてくれないかなっ。

あたしも、彼氏作って、トールちゃんに自慢してやるんだっ。

トールちゃんより素敵な彼氏っ。……は、難しいかもしれないけどね。


トールちゃんにも、もう迷惑かけられないから、あたしはトールちゃんから離れなきゃイケナイ…。

遥香さんだって、あたしのこと、ウザいって心の底では思ってるかもしれないし。

こんなこと思うあたしって最低だなっ…。


早く、彼氏作って、トールちゃんから独立しなきゃ…。

< 7 / 134 >

この作品をシェア

pagetop