~恋に気付くとき~
気付いて時計を見ると、夜の十二時をまわっていた。


お母さんたち、どうしたろ?

毎回、うちの親は、トールちゃんの親とお酒を飲むと朝方までが当たり前だ。


あたし、黙って部屋に入っちゃったから心配してるだろうな。

でも、一階は妙に静かだった。


人の気配がない…。


足音をたてないで、階段をおりて、リビングを覗いてみた。


…あれ?…誰もいない。


お母さんたち、どこ行ってるんだろ?
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