~恋に気付くとき~
「トールちゃん…大好き…。」
眠ってるトールちゃんに囁いた。
あたしの、初めての告白…。
トールちゃんが、目を開けた。
あたしは、慌てて立ち上がる。
「トールちゃん、起きたのっ?そんなとこで寝たら風邪ひくよっ。…それより、お母さんたち、どこ行っちゃったのかなっ?」
「……ああ、これ…。」
トールちゃんがテーブルの上の紙をビラッと見せた。
『トール君、結へ
パーティーやってるって連絡あったから、お母さんたちは、いつもの店に行ってます。朝まで帰らないかもっ。』変な絵まで書いてあった。
気まずい空気が漂う。
朝まで二人きり…?