~恋に気付くとき~

「結…?」


後ろから、声をかけられて驚いた。


トールちゃんが、ドアを開いたところに立っていた。


マフラーは、あたしの部屋の小さな硝子テーブルの上にある。


しかも、毛糸やら編み棒やらも散乱していて…。


バレバレ…?


「あ…っ、トールちゃん…。これ……Xmasプレゼント。」


仕方ないから、マフラーをそのまま渡す。


「これ……お前が編んだの?」


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