~恋に気付くとき~

あたしたちは三人で学校から離れた小さな喫茶店にやってきた。


店は空いていて、他にお客さんはいなかった。


「結ちゃん、何飲む?ケーキ食べる?」


「あ…、じゃあ、ココアで。ケーキはいいです。」


「松本君は?」


「コーヒー。」


遥香先輩は機嫌良さそうに、あたしとトールちゃんを眺めていたけど…。


やっぱり緊張するよっ。


居心地悪いな…。



飲み物が運ばれてきて、

「結ちゃん……。」


遥香先輩が、口を開いた…。
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