～恋に気付くとき～

「遥香っ…。」

それまで黙っていたトールちゃんが、慌てて遥香先輩を制止してる。


「松本君ね、私にお願いされて、恋人役引き受けてくれてたけど、もう限界だって。私も二人の邪魔したくないけど…、そうしたら、結ちゃんだけには本当のこと話してくれって言われたの。結ちゃんにウソついてるのが、辛いのよね？」


話をふられたトールちゃんは…。


真っ赤になっていた。

トールちゃんが、こんなに照れてるの、初めて…。


あたしも、つられて真っ赤になった。