君待ち人
「そうだね。課題も多かったし」
「本当に!もう少し減らしてくれたら、もっと遊べたのにぃぃ」
緋衣ちゃんはため息を吐いて、机に突っ伏した。
緋衣ちゃんの肌もすっかり焼けた。海や山にでも行ったのかな。
「それにしても、桜は肌白いよね」
「そんなことないよ。十分焼けたよ」
毎日公園に行って、日に浴びたし。
「えー?それで焼けたとか嫌味か」
「焼けたでしょ?ほら」
ムッとして、腕を見せる。
ほらほら。焼けたでしょ?
「やーけーてーなーい」
「焼けてるよ!」
「……てか、さっきから何の言い争い?これ」
緋衣ちゃんが呆れたように笑った。
私も噴き出し、「なんだろうね」とつられて失笑した。