君待ち人
「緋衣ちゃん!男子の意見、聞いてみたら?」
「え!?」
白河くんは何の話かわかっておらず、首を傾げる。
赤面状態の緋衣ちゃんは迷った挙句、私の提案に賛同した。
「あのさ……男子って、どんな物もらったら嬉しい?例えば、誕生日プレゼントとかで」
「んー……」
悩んでいる白河くんに、私と緋衣ちゃんはどんな答えが返ってくるのかそわそわする。
「プレゼントならなんでも嬉しいだろうけど……俺だったら時計とか靴とか、部活で使うタオルとか、そういう物もらったら、すげぇ嬉しいかな」
予想以上に具体的な答えが返ってきた。
「ふむふむ、なるほどね。ありがと!」
「私からもありがとう。助かったよ」
「どーいたしまして。まあ、参考になるかわかんねぇけど」
緋衣ちゃんと私の感謝の意に照れたのか、もしくは緋衣ちゃんの赤面が伝染したのか。白河くんの頬も火照っていった。