君待ち人
『……三日後、返事を聞かせて』
『え?』
なんで三日後?
『……わかった』
理由は不明だったが、深くは突っ込まずに了承したら、海はホッと安堵した。
あ。
そうだ。思い出した。
三日後、海の誕生日だ。
『じゃあ、先に行くね』
一緒に帰りたかったが、照れ臭かったのだろう、海は早々と公園を去ってしまった。
まさか海から告白されるなんて思いもしなかった。
まだ鼓動が激しい。一向に落ち着く気配がない。
海は元カレを今でも好きだと思ってた。
今になって海の想いを実感して、無意識にニヤけてしまう口元を手で覆い隠した。
早く三日後になれ。
君に想いを伝えたい。