月に遠吠え

a.もがく



昨日より今日
今日より明日
そうやって
右肩上がりの未来を
僕らは期待して




そう上手くはいかなくて
ため息をついて
肩を落としては
うなだれて




それでも




諦めきれないから
捨てきれないから
またこうして
走り出すんだ




同じことの繰り返し
そんな風に見えても




転んで、
起き上がって、
その度に
膝小僧は強くなってる




痛みのない日常なんて
生きてる限り、
きっと来ない
けれど




痛みとの付き合い方
悲しみとの距離の取り方
時間の経過が教えてくれることは
きっと、確かに、ある




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