堕ちても純白に
そんなことよりここで長い時間を潰すわけにわいかない。もう6時近くだ。早く支度をしてネオン街の家に帰らないと。

だから私から昨日の男に気になってることを聞こうと思い声をかけた。
「ねぇ金髪さん、なんで私連れて来られたの?」そう聞くと昨日の男わぎゃはぎゃは笑いながら「それわ麗夜に聞け。あと俺の名前わ金髪じゃないぞ!俺わ三ツ橋彪だ!」と言われた。
「分かったわひょう。」と微笑むと彪も笑い返してくれた。

1番大きなソファーに座っている麗夜の所に行き聞こうとした所、また手を引っ張られて隣に座らせられた。
「ふぅびっくりした。麗夜手を引っ張るの好きね。でも聞きたいことあるから答えて欲しいの。」

麗夜わ小さく頷いた。

「なんで私をここに連れて来たの?」
「………」
シカトかよおいこら…

「まあいいわ学校にいた理由わ?」
「…ひなめがいるから」
腑に落ちない答えだがまあ次に行こう。
「なんで私のいる学校がわかったの?」
「学生証…」
あ、財布から抜いたのお前か…いやそれ犯罪だよ。
「さっき怒りたいのわ俺って言ったけどどう言う意味?」
「…そのまま…」
んーやっぱり腑に落ちない。
だけどまぁ何と無くわかった。
けどなんでここに連れて来られたのか、1番わからない事に着いて答えてもらえなかった。

「麗夜もう一回同じ事聞いて悪いけど、どうしてここに連れて来たの?」
「………お前俺のだから」
「ん…?どう言うこと?説明して欲しいな?」
「…そのまま。俺と寝て俺が惚れたから俺の。」当たり前のように知れっと言うからびっくり。まあもうひとつびっくりしたのが「おー!麗夜お前そんなに長く喋れたんだな!」なーんて笑う彪。まあその通り。私もそれに少し驚いた。

いやそんなことより「一回寝ただけでその人のものになれるならこの中だけでも私は3人のものになるよ。」ってクスクス笑いながら言った。
麗夜わ一瞬だけ目を大きくしたがすぐにいつもの表情に戻って「3人目だれ」と言ってきたのでゆきと顔を合わせて笑いながら「ゆきだよ」と答えた。
彪わ、は!!やら、え!!やら叫び終いにわゆきも男なんだなぁ、とか言ってたし
王子様…流羽くんも流石ひなめちゃん、とか良く分からないことを言いながら王子様フェイスで微笑んだ。

麗夜わいつもと同じ低く透き通る声だけど、どこか怒りが混ざった声で「いつだ…」と聞いてきた。

「もう1年近く前のことだよ」
はっきりとそう答えた。そう1年も昔の話。1度寝た男の顔わ覚えている事わあっても時期まですぐに答えられるのわ珍しかった。
でも私わ憶えてる。大っ嫌いなクリスマス。皆が私を通り過ぎて大切な人の所へ急ぎ歩いてる時にゆきだけが私を見つけて愛してくれたのだから。

そう。この話わ長くなるからまたの機会に。
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