堕ちても純白に
彪との事わ麗夜も知ってると思ったから触れずにいた。
だって昨日の電話相手のレイヤわ私も知るこの麗夜だと確信したから。会わせたい人がいるって言うのも麗夜だったんだね。と自分の中で完結した。

いや、違う話がそれた。
私わ麗夜のものじゃ無いて否定しないと。「ねぇ、麗夜?私わひとりに縛られるつもりなんてないよ?誰かのものになるなんて考えたこともない。」

そう、考えたこともない。幸せな恋人とかそんな夢とうの昔に捨てた。だって疫病神だもん私。好きな人を不幸にするなんて嫌だもん。だから自分が傷つくのを恐れて毎晩違う男から愛をもらった。そうしてるうちに恋がわからなくなった。

恋をしなくても愛わもらえる。と確信したから。

「ひなめ 愛されたいんだろ。俺が誰よりもひなめのそばにいる、淋しい思いわさせない、ひなめの欲しがる愛を全てひなめに捧ぐ。だから俺の所にこい。」

いつみても綺麗な顔。真剣に二重の切れ目でこっちを見つめる麗夜この人わ嘘わ言ってないと思った。でもこの人わ口下手だけど人のことを見れる人だ。そんないい人を不幸にさせたくない。そして汚れてる私わこの人を汚してしまうかもしれない。と考えると怖くなった。

スカートの裾を握ってうつむいて考えていると頭に重みが来た。
麗夜の暖かい大きな手。
「ひなめ、余計なこと考えるな。」優しい声と同時に顔を上げたらおでこにキスされた。私わ自分でも顔が赤くなるのがわかる。熱がこもって胸のあたりがドキドキいってる。
「どんなひなめでも受け止める。不安があるなら解決する、だからひなめわ俺といて。」

この人なら私を変えてくれるかもしれない。と真っ暗で煙だらけだった心の中にひとつの光が見えた。まだまだ小さい光。でも光わ膨らんで闇を消すことを祈る。
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