僕の初恋

キヨノちゃんは、そばの台においてあるメスに手を伸ばした。

「キヨノちゃん、何を・・」

私は思わず叫んだ。

その声に反応して、彼女が首をひねりこちらを向く。

私の目を見てニヤリと笑い、続けて先生の首筋をメスで刺そうする。

「きゃあ・・」

私は思わず目を閉じた。

どさっ。

人が倒れる音がした。

続いて、カランッとメスが転がる音がする。

目をあけると、キヨノちゃんが床に倒れていた。

ごほっ。

先生は首を押さえて、咳をしている。

「先生、大丈夫ですか? 」

私は先生にかけよった。

「ああ・・、どうにか・・、大丈夫だ」

先生があえぎながら言った。

「先生、キヨノちゃんはいったい?」

「それより、こいつに鎮静剤を打っておくんだ。また、あばれられてはかなわない」

私は、先生の指示通りキヨノちゃんに鎮静剤を注射した。

そして二人で彼女をベッドに寝かせた。
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