Only Our Memory
ぶわっと顔が赤くなる。



感情を隠すのもニガテな私は蓮に適うわけもなく。




「そうなの?」




「ち、違うよ!」




「…とか言って?」




「蓮バカ!うるさい!二人とも嫌いっ。」




動揺が隠せなかったけど、冗談っぽく言った。



同時に、自分の席に戻ろうと立ち上がり、二人に背を向けたとき、

がしっと腕を掴まれた。




「ちづ。」

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