最後まで……
ともちゃんは横に座った私を抱き締めた。
「かなごめんね。ごめんね」
ともちゃんは苦しそうに私に謝る。
「どうしてともちゃんが謝るの?ともちゃんは悪くないよ」
私が頑張って笑うとともちゃんはとうとう泣き出してしまった。
私はともちゃんが泣き止むまで背中をさする。
「守れなくてごめん」
ともちゃんはそう言いながら少しの間泣いていた。
ともちゃんが泣き止んで少ししたらともちゃんのお母さんがお茶を持ってきてくれた。
「この紅茶を飲むときっと落ち着くから飲んでみてね」
「お母さんありがとう」
「ありがとうございます」
「二人とも。悲しいときは一人じゃなく二人でいるのよ。そうすれば悲しみを分けあうことが出来るから」
「うん」
「はい」
ともちゃんのお母さんは私たちが返事したのを聞いて私たちの頭を撫でてから部屋を出ていった。