最後まで……
ともちゃんのお母さんがいれてくれた紅茶を飲んでみる。
すごく温かくて美味しくて落ち着く味だった。
「かな。私ばっかり泣いてごめんね。かなも泣いてもいいんだよ?」
ともちゃんはそう言うと私の頭を撫でてくれた。
「ともちゃん、ありがとう。悲しいんだけどなんか涙が出てこないや……」
「かな……。私がこんなこと言っていいのかわかんないけど、アイツと別れなよ……。なんでかなばっかり悲しい思いしないといけないの?」
「ともちゃん……」
ともちゃんはまた泣きそうだ。
「かなばっかり我慢して苦しくなってボロボロになるのはおかしいよ……。もう悲しそうに笑う姿なんて見たくないよ……」
「ともちゃんありがとう。でもね、まだ好きなんだよ。なんでだろうね」
そう言って私が笑うとともちゃんは私の為にまた涙を流した。