彼女のみる世界
「もういいだろ?罰ゲームにしては、ひどすぎだっての。遊びにいこうぜ」
「まりえ、置いていくの?」
クスッと笑いながら美桜が言う。
「ああ。いいだろ。もう。いこうぜ」
「うっわー。翔平、最低ー」
翔平は男子の自転車の後ろに乗ると、プリクラを取りだし破ると、地面に投げ捨てた。
そして行ってしまう翔平たち。
まりえはプリクラをビリビリに破ると、ゴミ箱に捨てた。
どうして、なんで……。
昨日の直樹の表情は、きっと気付いてたんだ。
遊びだって。
でも私が悲しむといけないから、直ちゃんは黙ってた……。
悔しくて、涙が出てきた。
最悪な日曜日。